#37  「すべての業務はプロジェクトである」

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~ 「すべての業務はプロジェクトである」 ~
統合プロジェクト管理「SI Object Browser PM(OBPM)」の事例に、佐川急便グループのSGシステム様に登場いただきました。こちらの適用例ですばらしいと思ったのは、「すべての業務はプロジェクトである」というユニークな発想で、EPM実現のツールとしてOBPMを活用していることです。システム開発のプロジェクトだけでなく、グループ会社の運用業務や会社の管理業務などもプロジェクトとしてとらえて、全社レベルの合理化に取り組んでいらっしゃいます。

もう1つ驚いたのは、4事業部の1000人を超える方々に対してわずか3ヶ月程度で導入・稼働した機動力と統率力です。とかく現場は今までのやり方から変わることに抵抗感があるものですが、決断と実行の早さには舌を巻きました。

そう言えば、当社もいつの間にか請負プロジェクトだけでなく、システム室や管理部門など販管費に相当する業務もプロジェクト化していました。どんな作業があるかをタスクに洗い出し、その進捗状況やコスト状況の見える化を実現する。EPMのポイントは分析にあるのではなく、その元となる情報を取得できることなのだと改めて気づかされました。

私はこれまでOBPMとEPMというつながりを意識していませんでしたが、良いヒントをいただきました。企業の合理化という普遍の課題に対してとても参考になるコメントをいただいています。よろしければ、安延社長やみなさまのとびっきりの笑顔と一緒にご覧ください。
SGシステム様導入事例:http://www.sint.co.jp/products/obpm/cs/cs_sg.html

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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「プロジェクト型の人間を育てる」 ~
先日、仕事が終わったあと、あるプロジェクト管理の勉強会に参加しました。今回は講師ではなく受講者としての参加で、元日揮情報システム常務の浜本知一さんが講師です。浜本さんの30年にもわたるPMの経験に基づく深~い話をお聴きして、とても得るところが大きな勉強会でした。

勉強会の冒頭、浜本さんは「あなたはプロジェクト管理型の人間ですか?」という質問を数名に問いかけます。PJ管理型の人間とはなんでしょうね。実はこの意味も含めての質問なのですが、これをいきなり浴びせられた受講者の中には戸惑う人も少なくありません。浜本さんは「もっとプロジェクト型の人間を増やさないと日本はダメになる」という危機感を感じ、こうした普及活動を熱心にされているのです。

そのとき考えた私なりの定義は、「ゴールを決めてから作業する人」です。まだ作業が不明確だからいつまでにを決められない人、はい、あなたはPJ型人間ではありませんよ。確かに政治家を含めて日本に多いようにも思います。先にゴールを決めて、そのゴールをどうやったら実現できるかを組み立てて実行する、そういうコミットメントベースの考え方を海外を見習っていきたいですね。

実は年初の挨拶で、「今年はスピード感を持って行こう」という豊富を社員に語りました。そしてその具体策の1つとして“先にゴールを決めてから仕事しよう”と言っていたのです。それが「プロジェクト型人間」という表現と共通する考えなんだなぁって感じながら、久しぶりの勉強会を思う存分楽しんできました。

さて、問題はどうやってそういう社員を増やしてゆくかです。「今期末にはPJ型社員の割合を60%に増やす」。はい、今、ゴールを決めましたので、具体的なやり方をこれから考えてみます。