#25  「トップと推進担当者の黄金コンビがあってこそ合理化が進む」

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~ 「トップと推進担当者の黄金コンビがあってこそ合理化が進む」 ~
6月29日にSGシステム株式会社様が当社の統合プロジェクト管理システム「OBPM」を全社導入・稼働したというニュースリリースを行い、いろいろな媒体でご紹介いただきました。私が驚いたのは、その決断力と実行力です。ご検討から決断に至るまでの速さはもちろん、1000人を超えるユーザーが一斉に利用するまでの導入スピードには本当に感服しました。

我々IT企業にとってプロジェクト管理は永遠の課題であり合理化の根源です。どの企業トップも“プロジェクト管理の強化”をうたい、その実現に向けていろいろなことをやってはいます。しかし、その割にはプロジェクト管理がしっかりしている会社が少ないのが不思議です。

私がいろいろな会社を見て思ったのは、「トップダウンでなければ浸透しない!」ということです。日本企業の強さは現場の創意工夫にあるのですが、プロジェクト管理だけはトップが強い意志を持って実践させないとバラバラで成果があがりません。

加えてもう1つ重要なのが、現場レベルでも強力な推進者がいることです。PMOや品質管理室など企業によって部署名は異なりますが、とにかく横断的にプロジェクト管理を強化・推進する役割の人が必ず必要です。

強い意志を持ったトップと現場に負けない力を持った推進担当者、この2人の黄金コンビがあって初めて組織のプロジェクト管理が徹底し、驚異的な効果が上がるのだと実感しています(SGシステム様もまさにそうでした)。

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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「分析よりも具体的な改善プランと実行」 ~
みなさんは、自ビジネスの課題分析はどのように行っていますか。当社は、外部と内部でデータ取得を行っています。前者はアンケートです。導入いただいた企業が稼働した後で、製品やサポート、営業の対応などに関する顧客満足度調査を行っています。後者はレビューです。プロジェクトが終了した段階で完了レビューを行い、その結果をOBPMに登録して後日いろいろな角度から分析しています。

こうしたデータを定期的に分析すると、「提案がない」「生産性が低くて高コスト体質だ」「顧客視点で対応していない」など組織やビジネスの課題が浮き彫りになってきます。難しいのは、ここからです。例えば「提案がない」という課題であれば、それを解決する具体的対策を講じなければなりません。それは、提案できるための業務知識を付けることかも知れませんし、言われたことだけやるというスタンスから脱却するためのマインドの問題かも知れません。はたまたコミュニケーション能力の問題かも知れませんし、自分がお客だったらという顧客視点で考える習慣がないのかも知れません。

「業務知識を付けるには」「顧客視点で考えるには」という解決策を立て、これを新たなテーマとして具体的な改善プランを立てる、そこまでやってアンケートやレビューは初めて意味あるものになります。ときどき、データを取ることや分析することを目的視している人がいますが、具体的な改善プランを立てて、実際にアクションすることがもっと重要なのです。(ゴルフでも、悪いところはわかっているのですが、どうやったら改善できるかがわからないから困っています)。