#22 「クラウドビジネスの月額費用はいくらが妥当か?」

4月2日の日経新聞埼玉版に「システムインテグレータ がクラウド事業に参入」という記事が大きく掲載されました。第一弾はプロジェクト管理システムOBPMのSaaS事業です。ソフトウェア開発の現場の多くは未だにExcelなどでスケジュールや品質、工数などを管理していますが、そんな市場にあっと驚くような合理的な仕組みを提供してプロジェクト管理のデファクトスタンダードを目指したいと思っています。

クラウド事業をスタートするにあたって悩ましいのが月額コストをどのくらいにするかです。みなさんは、買い取り価格と月額費用を秤にかけた場合、何か月で同じになるのが妥当だと考えますか? 例えば買い取り価格が2,400千円のパッケージの場合、クラウドの月額を20万円とすると1年で買い取り価格と同じになり、これだとちょっと高いですね。でも、買い取りの場合は保守費用やサーバー構築・保守費用、導入作業費、運用管理費などの負担も生じます。これらをひっくるめて1,200千円と仮定すると1.5年でイーブンという計算になります。

1年か1.5年か2年か…。そんなところを揺れ動きながらいくらにするかを悩んでいると、この考え方自体もおかしい気持ちがしてきます。そもそもパッケージの買い取り価格自体がどれほどの妥当性を持っているかも怪しいですものね。「ユーザー価値=月額費用」が正しいのはわかっているのですが、そのユーザー価値がいくらかが算出するすべがありません。結局、えいやーで値決めした後は市場が決めてくれるのを待つしかないのでしょうね。

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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「和の力で海外に勝てるか」 ~
4月18日~20日に成都(四川省)で行われる「第八回中国国際ソフト博覧会」にMIJS(Made in Japan Software )として参加します。当社は、ECパッケージ「SI Web Shopping 中国語版」や設計・開発支援ツール「SI Object Browser 中国語版」などを紹介してくる予定で、隙あらばプロジェクト管理システム「OBPM」もPRしようと思っています(一応、この3製品は中国での導入実績が増えつつあるので)。

MIJSは2006年8月にパッケージソフトウェアベンダが結集したコンソーシアムです。日本のソフトウェア産業は現時点ではまだまだ国際競争力がないので、1社1社ばらばらに戦っていては勝てません。そこで、みんなが力を合わせて海外進出を図っていこうという趣旨で設立されました。今回の取り組みなどもその一環です。日本の有力ソフトベンダが一団となって参加するので、中国政府や有力企業と対話、ビジネスマッチングの機会を得ることができています。

昔は通産省などが音頭を取ってある産業を育成したと思いますが、今は時代が違います。海外に互して戦うために日本ならではの“和の力”で勝負しよう。そんな意気込みでずっと活動しています。こういう取り組みで成功した事例ってあまり聞いたことがないのですが、さて、5年後にどうなっているでしょう。新しい民間主導成功モデルの先駆的存在になれればと思っています。

なお、昨年より必ずしもパッケージベンダでなくても、海外展開やクラウド事業や開発手法効率化などのテーマで一緒にやれるようなオープンな体制にしました。よろしければ一緒にやりましょう。