#20 「リアル事業の延長線からの発想転換」

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~ 「リアル事業の延長線からの発想転換」 ~
先日、あるアパレル企業にECサイトのコンサルテーションでお伺いしました。景気低迷の中、どうやってリアル店舗の売上を伸ばすかに注力している反面、ECサイトの方に手が回っていない様子が伺え、もっと工夫をすれば「ECの売上拡大」→「店舗へのお客導入」という良い展開ができそうだと感じました。

従来からのリアル事業から発想転換しにくいジレンマは当社のマーケティングやセールスでも見受けられます。営業はひたすら足で動き回っている方が“ちゃんと仕事をしている”気分になるようですし、マーケティング担当もセミナーや展示会など従来のリアル型マーケティングの準備に追われています。今月の当社のイベント状況見ても、ECやERP、PMなどの各製品事業で都合6、7個のセミナーなどが予定されていてちょっと多いと感じています。

もちろん1つ1つはテーマや場所が異なりますので意味があるものなのですが、もっとネット時代に合ったアクションが必要で、リアルとネットの比重(たとえば広告宣伝費をかける割合)を逆転するくらいに発想転換すべきかと感じています(と言いつつ、今月はいろいろなセミナーをやりますので、ぜひ、お越しください)。

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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「IT企業にもカイゼン提案活動を」 ~
みなさんの会社は「問題意識」の高い社員が多いですか。私は強い製造業を経営のお手本にしてコスト意識や品質管理などを見習おうとしているのですが、改善提案活動も良い制度だと思って社内ポータルに「カイゼン」掲示板を掲げています。みんなが書き込んだ提案にみんながレスを書き、1か月単位で検討結果を示すという運用でやっているのですが、量と質の両面でまだまだ製造業のようにはできていないと痛感しています。

本当に何も問題意識がないとは思えないので、仕組みやムードに問題があるのだと思っています。“カイゼン提案の活性化”自体が改善提案のテーマになるという笑い話になってしまうのですが、ちょっと案を考えてみました。

1.目標管理の共通目標に“改善提案する”を指定(実は以前やって効果は?)
2.良い改善提案に報奨を出す(評価が難しいか…、金も惜しいし)
3.部門や個人単位で改善提案件数を集計し、グラフで発表(玉石混合になりそう…)
4.カイゼン、カイゼンと口を酸っぱく言う(以前いた東芝はこんな感じだったかな)

う~ん、社長がこんな案しか考えられないから駄目なのか…。誰か「うちはこんな感じでうまく行っているよ」ってところがありましたら教えてください。