#114 「プログラミングスキル判定サービス TOPSIC」

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トピックス
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~「プログラミングスキル判定サービス TOPSIC」~

当社はプログラミングコンテストの企画・運営 を行う AtCoder 株式会社と業務提携して、簡単にプログラミング能力を測れるオンラインサービス「(TOPSIC: トップシック)Test of Programming Skills for International Coders」 を2018年1月10日 から販売開始することを発表しました。

文部科学省ではオリンピックイヤーの2020年から、小学校でのプログラミング教育の必修化が検討されています。
WebエンジニアをはじめとするIT人材の人手不足が背景であり、今後ますます、プログラミングを習得した人材が必要とされるでしょう。

「TOPSIC」の利用用途は、主に「採用スクリーニング(選別)」と「社員教育」です。 採用時にあらかじめプログラミングスキルを判定し、採用ミスマッチを防ぐことは、採用コストのムダ使いを削減します。 これは新卒・中途に関わらず、より能力の高い人材を必要としている条件下において効果を発揮します。 また、実務とは別にTOPSICで問題を解くことにより、社員のプログラミングへの意識を高め、 より精度の高いソースコードが書けるようになるといった社員教育につながります。

11月24日に本サービスのプレスリリースを行なったのですが、 たちまち日本経済新聞の紙面に掲載されるなど、「AIサービス」 の時と同様に世間の注目度が高いことがわかります。

「TOPSIC」は多言語にも対応しており、いずれはプログラマー向けの「TOEIC®」を目指します。
年明けからトライアル版が開始となります。ご期待ください。

「TOPSIC」プレスリリースはこちら

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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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~今年はRPA元年~

今年はRPAが注目されましたね。そこで、最後のメルマガはRPAについて書いてみます。

RPAはRobotic Process Automationの略なのでロボットやAIの一種と思われがちですが、実態は「人間が設定した手順通りに操作する端末操作ソフト」です。

利用方法は、1.端末操作手順を記録、2.操作手順(フロー)をカスタマイズ、3.操作手順通りにマウスやキーボードを自動操作、という3ステップです。

用途としては、1.伝票をOCRで読んで入力、2.あるシステムのデータを読んで、別システムに反映(社員が入社したときに各システムに社員マスタを追加)、3.いろいろなシステムを見てExcelを作成(経営会議資料作成)、4.いろいろなECサイトを見てデータを調査(価格を調べてExcelに記録)、などさまざまな処理に役立ちます。

RPA選定のポイントは、「操作フローの作りやすさ」と「操作対象を見分ける能力」です。特に操作対象となるテキストボックスやボタンにマウスを持って行くには、単にコントロールの位置(座標)を覚えているだけでは不十分です。画面サイズを変更したり、エラーメッセージが表示されただけで位置がずれて操作不能になってしまいます。

そこで位置情報に加えて画像認識と画面要素認識が必要になります。座標と一緒にコントロールの画像を覚えておき、その画像と一致するか判断してカーソルを移動するのが画像認識で、さらにテキストボックスとかボタンとかコントロール種別まで認識するのが画像要素認識です。

現在のRPAはまだ発展途上の製品が多く、機能を完全に持ってタフに作業を続けられないのですが、そのうちに各製品の完成度が高くなってコモディティ化すると思われます。

そうなったときにRPAは特定の目的のために導入する高価な製品ではなくなり、Excelのようにみんなが必要な時にパッと使える便利なツールになって、Office製品のような価格に落ち着くのではと予想しています。