#181 年配者の上から目線

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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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歳を重ねると「尊敬する人は?」と聞かれることはほとんどなくなりますが、 実は、私はグレタ・トゥーンベリさんをリスペクトしています。

15歳の学生が一人で始めた運動が世界的な温暖化対策のムーブメントを巻き起こし、 その後もずっと精力的に活動しているのですから本当に素晴らしいことです。 

しかしながら、日本のネットに彼女のニュースが出ると、「まだ子供だからわかってない」「大人たちに利用されているだけ」などと辛辣な批判をする人が少なからずいてびっくりします。

我々の住む地球のために一生懸命活動している人に、活動内容をよく知ろうともせずに上からマウントを取るような発言をするのはなぜなのでしょう。

日本人の場合、それは「年上というだけで上から目線で見る」という文化のせいかと思います。最近は会社で先輩風を吹かす人は煙たがられて減ってきましたが、ネットでは言いっぱなしなので多いのかなって感じます。

「実るほど頭が下がる稲穂かな」
歳を取るほど謙虚な心を持ち、若い人の意見に素直に耳を傾けたいものですね。

私が子供の頃には想像もできなかった猛暑が続きますが、今も彼女は活動し続けていて、 そのちょっと不器用な生き方に心からエールを送ります。

(twitter @umedano )