■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ トピックス ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ~「モール依存から抜け出し、 日本最大級のデジタル家電通販となったNojima Online」~ 今回「お客様の声」にご登場いただいたのは、家電量販店で有名な株式 会社ノジマ様です。以前は楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモール を主体にEC事業を行っていたのですが、自社ECサイトを構築して瞬く間 に会員数100万人を突破して日本最大級のデジタル家電通販に成長して います。 今回インタビューしながらすごいと思ったのは、楽天市場で5年連続 グランプリ受賞を成し遂げていたのに、自社ECサイトに切り替えた勇 気と決断です。企業が安定した状態から新たな展開に踏み出すのは、 言うのは簡単ですがなかなかできることではありません。 そして決断しただけでなく、ものの見事に成功に導くことができたの は更にすごい。思わずどうやって成功してきたのか、あれこれお聞きし ました。かなり突っ込んで答えてくださっていますのでよろしければご 覧ください。 我々のビジネスにも決断と実行が必要なことは多々あります。社会の 変化を感じたときに、これまでの成功と安定に頼らず、積極的に変化に 対応する勇気を見習いたいですね。 Nojima Onlineでは家電製品だけでなく、カー用品やスポーツ用品など 幅広い品物を取り扱っています。ぜひ、一度ご覧になってください。 ▼ Nojima Online http://online.nojima.co.jp/front/contents/top/ ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」 ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ~「お客様の立場に立ってを口先だけにせず、 とことん突き詰めると何かが見えてくる」~ 今回はもう1社、「買ってから選ぶ」という新しい通販モデルで躍進中 の株式会社ロコンド様を紹介します。 みなさんは、靴をインターネットで買ったことがありますか。 「え、足の形は人それぞれだし、メーカーによってサイズも微妙に違う ので、靴だけは実際足にはめて見なければ…」と思う方が大半だと思い ます。そのためeコマース市場が大きく成長を続けるなか、靴のネット 販売はなかなか難しいとされていました。 そんな“常識”を打ち破ったのがLOCONDO.jpです。送料はおろか返品 も無料という驚きのサービスを打ち出し、「合わなかったら…」という 不安を解消したのです。例えば色違い、サイズ違いの靴を6足注文し、 履いてみてピッタリしたやつを1足選び残りの5足は返品する。もし、気 に入らなければ全部返品してもいい。そんなお客様本位のサービスが、 真空地帯だった靴のeコマース市場を急速に開拓し、わずか1年半で月間 訪問客150万人を超える規模に急成長しているのです。 昔、百貨店でエスカレーターを同じ方向に向けるレイアウトが流行った ことがありました。より多くの商品に目を触れさせようというアイデアで すが、お客様は毎階ぐるりと回らなければならず面倒くさいです。こうし た自分本位の策はやっぱり長続きせず、今ではこういう姑息(こそく)な レイアウトはすっかり見なくなりました。 今回、取材して感じたのが、この例とは真逆に「お客様の立場で…」を とことん突き詰めたところに大きなビジネスチャンスがあるということで す。どんなふうに考え、工夫しながら仕組みを作り上げていったかをざっ くばらんにお話しいただいていますので、よろしければご覧になってくだ さい。 ▼ LOCONDO.jp http://www.locondo.jp/ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ストック・コンシャス ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ~「指標と業界平均値からのストック・コンシャス」~ 投資家は「この会社の株を買おうか」と考えたときに、BS(貸借対照表) とPL(損益計算書)をチェックします。BSが決算時の資産を表し、PLが 1年間の収支を示すのはご存じですね。 これを男女に例えれば、「この人と結婚しようか」と考えたときに、資 産(どれくらい金や土地を持っている?)と収入(年棒いくら?)の両 方を見て判断するという感じでしょうか。 株に関してはこのBS、PLに「1株当たり」という要素を加えてPBR(株 価純資産倍率)、PER(株価収益率)という指標が使われます。PBRは株価 が1株当たりの純資産額より多いかどうかの比で、これが1より小さいと 金持ちなのに人気がない人って感じになります。一方、PERは株価/1株当 たりの当期純利益で、例えば株価が1,000円で、1株当たりの当期純利益 (純利益/発行株数)が100円だとしたらPERは10、すなわち10年で元本 を回収できる算段になります。 10月末時点(株価:1,145円)の当社のPBRは2.0(純資産額は2Q決算 時点で計算)。ソフトウェア業平均は1.7なので一見すると割高に感じます が、研究開発費で作ったり資産償却が終わった各パッケージソフトの見え ない資産が10億円あると仮定すれば、それを加えて計算すると1.2となり 少し割安な感じになってきます。 一方、PERの方は今年度末の見込利益で計算すると14.3。業界平均は 22.6なので、こちらは文句無しにまだ割安だと思っています。 まだ割安だという自己分析結果は、株価向上には心強い材料ですが、 私のこれまでの努力不足を指摘する指標でもあります。目標の公募価格 (1,300円)奪回を果たしたときでも、見えない資産込のPBRは1.4、PER 16.3。せめて業界平均並みには評価をしてもらわなければと次の目標を 設定しました。 ▼ 社長メッセージ http://www.sint.co.jp/ir/greeting.html