#45  「情報子会社がCMMIレベル5を達成した理由」

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~ 「情報子会社がCMMIレベル5を達成した理由」 ~
富士フイルムソフトウエア株式会社様が、プロジェクト管理システム「OBPM」の活用事例に登場してくださいました。こちらの会社は、組織のプロジェクト管理力(プロセス成熟度レベル)を表すCMMIレベル3を取得していましたが、OBPM導入と並行してさらに成熟度を高めてレベル4を達成し、この12月には最高峰のレベル5を見事に達成しています。

プロジェクト管理のリーディングカンパニーともいえる会社が、OBPMのようなツールを導入してどう使いこなすか興味津々でした。そこで、前回の大建プラスチック様と同じく自らインタビューアを名乗り出て生の声をいろいろとお聞きしました。

私が知りたかったのは、親会社の仕事が中心である情報子会社がなぜここまでプロジェクト管理を強化するのかという理由です。一般的には外販主体の独立系ソフトウェア会社の方が厳しい管理をしており、情報子会社は管理が緩いケースがほとんどだからです。

この疑問に対する回答は、「グループの事業は納期もコストも品質もシビアな世界で戦っており、そこで勝ち抜くために一体感を持ってサポートする必要がある。そのため抜本的な業務改善を行っています」という前向きなビジョンでした。

つまり、自社だけではなく親会社やグループ全体の利益や競争力を考えて、あえて厳しい業務改善やプロジェクト管理強化を行っているのです。一般の情報子会社が親会社に甘えて緩い体質になりがちなのに、視点をもう一段高いところに持って厳しく取り組んでいる姿勢に目から鱗が落ちました。

インタビュー事例は下記ページに掲載しています。CMMIに対する取り組みやOBPMをベースにした経営情報の見える化など、非常にためになるお話しですのでよろしければご覧ください。
http://www.sint.co.jp/products/obpm/cs/cs_ffs.html

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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~「コンソーシアムの成功は、自社の利益と全体の競争力の両方を重んじる姿勢に」~
「GRANDIT AWARD 2011 Prime Partner of the Year」を受賞しました。これは、Web-ERP「GRANDIT」をシェアする13社のうち最も多く販売した会社に与えられる栄誉です。

GRANDITは、複数の会社がお金を出し合って製品を開発するという新しいモデルで誕生したERPです。私は前職でProActiveを作ったときと同じく、GRANDITもコンセプト作りからずっと思い入れを持ってやってきたので、作るだけでなく売る方でも貢献できてとても嬉しい受賞となりました。

今回の「製品を共有するコンソーシアム」というモデルも自ら考案しました。1社の製品を13の販社が販売するのではなく、1つの製品を13社が自社商品と考えてそれぞれ拡販する。この戦略が功を奏してGRANDITのシェアも順調に拡大して、今や日本を代表するERP製品の1つに育っています。

呉越同舟モデルですので、コンソーシアム内での競争はもちろんあります。でも、通常のビジネスと違ってコンソーシアム各社の連携、協業が非常に密接に行われています。上記の事例のように、自社のことだけでなくコンソーシアム全体の競争力を考えて取り組んでいるのが良い結果につながっているのだと思います。

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【新連載】ストック・コンシャス
~ 「当社株に関するコーナーをスタート」 ~
年頭のメルマガで「今年の抱負は株価を2倍にすること」と宣言し、社長としていろいろな活動を始めました。その一環として、当社の株に関する“ストック・コンシャス”というコーナーを本号からスタートします。

先期(2012年2月期)はECパッケージ「SI Web Shopping」、開発支援ツール「SI Object Browser」、Web-ERP「GRANDIT」、プロジェクト管理システム「SI Object Browser PM」の4事業とも好調で、本日、3回目の上方修正を発表しました。好調の原因は、外部環境が好転したせいもありますがOBPMにより国内トップクラスのプロジェクト管理が効率的に行えていることも大きいと分析しています。

前回と同様に現在の株価を評価してみます。BSの公表値は1月11日発表の「第3四半期決算短信」が最後です。2011年11月のBSは流動資産15.4億円、固定資産1.4億円で資産合計16.8億円。一方で流動負債が3.8億円で16.8-3.8=13億円が当社の資産価値と言えます。

PLは本日の発表ベースです。売上高20億円(前年同期比7.9%増)、経常利益2.9億円(前年同期300万円)と上場以来最高益を達成する見込みです(正式な決算発表日は4月13日です)。

これに対する現在の株価ですが、今年の年初が1株6万円で本日3月19日終値が9万円。“株価2倍”の目標の半分くらいまでは到達していているのですが、時価総額は11.8億円と当社の純資産価値よりかなり低く、まだまだ目標に向かって頑張らなければなりません。

ということで、本号よりこんなコーナーも追加しました。“社長が株価を口にする”というタブーに対する挑戦なので抵抗ある方もいらっしゃるかも知れませんが、有言実行でがんばろうと思っていますのでご理解お願いします。

業績予想は下記のページにありますので、よろしければご覧ください。
IR最新ニュース
http://www.sint.co.jp/ir/index.html
平成24年2月期業績予想
http://www.sint.co.jp/ir/release_120319.pdf