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~ 「どんな業界も合理化しなければ生き残れない」 ~
2年半前のメルマガでも書いたのですが、私は「IT業界の近代化」と「日本のITを世界に」の2つをライフテーマにしています。テーマに掲げたからには実践しなければなりません。そこで、統合プロジェクト管理パッケージ「SI Object Browser PM」(OBPM)を開発し、自社で使いこなしながらさまざまな企業に導入してプロジェクト管理の「脱Excel」を実現しています。
プロジェクト管理システムの導入効果は数値で判断しなければなりませんので、赤字PJ件数、赤字金額、プロジェクト平均利益率、受注時と完了時の利益変動額など、さまざまな指標をOBPMから出力しています。このグラフがこのところ目に見えて良い結果になっていて、やっぱりIT業界の近代化というテーマは正しかったと実感しています(ちょっと早いですが、自分の中では小さな勝利宣言です)。
前回お伝えしたように、最近はIT業界の各企業にまわって、この製品や開発支援ツール「SI Object Browserシリーズ」をご紹介しています。自分で作った製品を、自らデモできる幸せを感じつつ、「IT業界の近代化」というライフテーマが行動の源泉になっているのも実感しています。
セミナーでの普及活動も精力的に行っています。6月21日に東京、7月6日に大阪で「アジャイル開発時代を迎えプロジェクトマネジメントはどう変わるか?」というタイトルの講演を行いますので、興味のある方はぜひお越しください。
また、開発支援ツールの方は6月29日に東京で「SI Object Browser ハンズオンセミナー」を行います。私も久しぶりに登場して「楽々データベース設計」というタイトルでデータモデリングツールOBERを使ってきれいな設計をする方法をお伝えします。どなたか興味のある技術者がいたらご紹介ください(こちらは、すぐに定員になると思いますのでお早めに)。
今年は、下記の「さらダ宣言!」のもと、IT業界の近代化・合理化に向けてひた走ります!
「さらダ宣言!」とは?:http://www.sint.co.jp/products/siob/
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「思ったよりも難しい中期計画マネジメント」 ~
みなさんの会社は中期計画を立てていますか。現在、多くの企業で毎年の予算以外に3年くらいのスパンで中期計画を立てていると思います。私がちょっと悩ましく思っているのが、この3年計画を3年ごとに1本立てるのか、毎年見直して“今から3年”というようにスライドしながら立てるかです。
前者の方式だと昔のソ連や中国の5か年計画のように硬直化して時代変化に追従しにくい難点はありますが、長期的なビジョンに立った会社の目標を明確にしやすいという利点もあるように感じます。
当社は、前者方式を採用しつつ毎年軌道修正をするやり方を取っています。今年は昨年立てた「アスリート2010」という中期計画の2年目で、筋肉質な体質に改善して利益を出しやすい会社にしようという方針を打ち出しています(まあ、一種のダイエット宣言です)。
しかし、1年経つと思ったように計画が進まなかったり、外部環境の変化があったりで早くも軌道修正する箇所が多く発生します。そして、いったん修正してしまうと目標が下がってしまい、経営者の強い意思と覚悟がないことが見透かされてしまいます(これもダイエットと一緒ですね)。
中期計画でもう1つ悩ましいのが当期計画との整合性です。当社では、中期計画を元に数値的な部分は予算、方針的な部分はアクションプランにまとめて期をスタートしているのですが、中期計画3か年のこの1年分だという明確な紐づけを全員に意識・理解してもらうのに苦労しています。
いずれにしても目の前(予算)だけを見ていると方向が見えなくなりますので、「中期計画ってどんなんだっけ?」と言われないようきちんと会社の方向をわかりやすく示して行かなければなりません。