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~ 「バージョンが7以上のパッケージソフトの展望」 ~
12月1日に開発支援ツール「SI Object Browser for DB2」をリリースしました。Oracle版、SQL Server版に続く第3弾で、IBM DB2ベースの開発でもOBが利用できるようになりました。本製品はVer.1なのですが最初に出したOracle版は既にVer11までバージョンアップされており、ほとんどの開発現場に幅広く浸透しています。
パッケージソフトは、バージョンアップを繰り返して製品の改良を続けます。市場への広がりによる収益拡大とバージョンアップ費がその原資となるのですが、バージョンも7くらいとなると市場もサチってきますし、実装すべき機能もひねり出す感じになりがちです。
そこで打ち出す戦略がラインナップの拡充です。OBの場合は設計支援のOBER、プロジェクト管理のOBPMというような姉妹品をリリースし、開発プロセス全般をカバーするツール群という位置づけに格上げしています。もう1つOB自身の拡充戦略が対象DBを増やすことです。Oracle、SQL Server、DB2とシェアの高い順に広げて来ています。
さらにチャレンジするのは海外展開で、すでにOBERとOBは中国語版を発売しています。日本の仕事経験がある中国人も多いので、百度などで検索するとたくさんヒットする状態にはなったのですが、こちらは現在不正コピー対応に悩まされています。
さて、そんな展開の中でリリースしたDB2版。私も使ってみたのですが、自分がDB2をやっているなら絶対便利と思える出来栄えではあります(きっと喜ばれる)。12月14日(東京)、16日(大阪)で紹介しますので、DB2に携わっているエンジニアの方はぜひどうぞ。う~ん、あとはどれだけ対象市場があるかですが…。IBMさん、がんばって!
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「最近のビジネスのキーワードは“統合”」 ~
モリマーエスエスピー様からGRANDIT導入に関する「お客様の声」をいただいて掲載しました。
▼モリマーエスエスピー様導入事例
同社は、バスタブやユニットバス等のFRP(繊維強化プラスチック)製品で日本トップクラスの日本モリマー株式会社の商事部門を母体として設立された会社です。「業務処理を目的とした単一システムから多角的経営戦略を策定できる総合管理システムへのシフト」を目的にGRANDITを導入していただきました。
既存システムの抱える課題は、「情報の属人化」「分断化された業務プロセス」「実績データの不整合」「分析情報が不十分」などです。この解決策として、各業務が完全に統合されているGRANDITを導入されました。システムに業務を合すという方針で業務プロセスの全体的な見直しを図り、「業務効率を従来の3倍に引き上げることができました。」というような成功を収めています。現場から「もう以前のシステムには戻れない」という声が出ているとお聞きして、当社スタッフも非常に感激しています。
最近、いろいろなビジネスで“統合”がキーワードになっています。ERPが業務を統合するのはもちろんですが、OBPMでもPMBOKの9つのプロジェクト管理エリアを統合して大きな効果が得られています。ECにも統合の波が押し寄せています。事業部門や子会社ごとにバラバラでやっているECサイトを統合することで、セキュリティレベルを一定基準以上にしたり、メンテナンスを楽にしたり、バック処理を一元化したり、お客様情報を統一して相乗効果を出せたりします。
最初は自由にやらせてスピード感ある成長をめざし、一定段階に来たところで統合して効率化・合理化を実現する。そのワンツーのリズムは全てのビジネスに共通なのでしょうね。