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~ 「中国のEC事情を日本と比較すると面白い」 ~
中国で現地の人と一緒に飲食店に行くと、オーダーする際に店員とかなりいろいろとやり取りをしながら注文を決めます。私は日本人なのでさっさと決めないと申し訳ないような気がするのですが、これがあたりまえなので店員も焦れた感じもなく普通にいつまでも応じています。
こうした文化の違いはECでのお買い物にも表れていて、中国の人は商品をかなり比較検討して納得してから購入します。そのため中国のECサイトでは、お客様がリアルタイムに質問できるオンラインチャット機能がついていることが多く、売る側もそれに応える担当者をそろえています(人件費の高い日本ではちょっと難しい?)。
中国ECのもう1つの特徴に電子クーポンがあります。中国は大阪人(?)以上に“お得”に弱いようで、ECサイトの集客手段として「電子クーポン発行」は欠かせません。そのほかにもeメールよりもSMSがよく使われ、クレジットカード決済よりエスクローサービス(ALIPAY)やデビットカード(銀聯)が普及しているなど、中国のECを日本と比較してみると、ビジネスはもちろん中国の文化も透けて見えるようで面白いです。
11月17日(大阪)、18日(東京)と続けて「中国ネットビジネス本格進出セミナー」を開催します。ここでは、もっと幅広いビジネスという観点で中国EC事業をお話しします。また、11月12日の「MIJSカンファレンス in 上海」でも、日本語会場と中国語会場の両方でご紹介します。中国ネットビジネスに興味のある方がいらっしゃったらぜひご紹介ください。
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「モデレータは気楽な役割?」 ~
前号でご紹介した「GRANDIT DAY 2010」は、東京、大阪とも大勢の方々にご来場いただけて盛況でした(良かったです)。今回は「ERPは新たなレガシー・システムか?」というショッキングなパネルディスカッションのモデレータをやったのですが、自分自身もとても面白かったです。
パネルにはシナリオのあるケースとないケースがあります。ない方が面白いのですが、今回は目的(販促・宣伝)のメッセージをちゃんと伝えるために用意しました。でも、シナリオ通りだとつまんなくなるので、予定外の質問をどんどんぶつけます。そうするとパネラーの本音が引き出せて、自分自身もなるほどと思ったり、いや違うんじゃないかと思ったりして楽しめます。
パネルってジャズセッションと同じくアドリブに意味があります。なので今回のように同じテーマを同じメンツで二度やるってのも非常にやりにくかったです。そこで大阪ではツイッターを使って、会場からリアルタイムで質問などをつぶやいてもらい、それを見ながら進行するようにしました(ちょっとドキドキですが)。
会場からの質問を拾ってパネラーにぶつける、こっちは気楽なものですがパネラーはひやひやだったでしょうね。でも、モデレータも難しいところがあります。会場からのつぶやきは、さきほどパネラーが話した内容に対してなので、それを拾うと進行上戻ることになります。どうやってシナリオの流れに戻すのか懸命に考えながらやっていました。そうした苦労もありましたが、来場者と双方向でやれるのはやっぱり面白い。これから普通のセミナーでもやってみようかと思っています(くせになりそうです)。