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~ 「作業時間もカレンダーに記載する」 ~
今、トーマツイノベーション株式会社と一緒にプロジェクト管理実践セミナーを開催しています。次回は12月3日(木)に東京で「プロジェクト進捗管理 理論から実践まで」というテーマで行いますが、とても好評なので近々大阪でも行う予定です。
トーマツイノベーション社がプロジェクト管理のコンサルタントの立場から理論を語り、当社はプロジェクト管理パッケージのベンダの立場から実践をお伝えしています。これまでに何度となく両者の考え方をぶつけ合って来たのですが、驚くほどに考え方や捉え方が似ていて、やっぱりプロジェクト管理を突き詰めて考えると普遍的な解がありそうだと改めて感じています。
テーマの進捗管理、WBSの掘り下げ方やEVMのPVは何にするか、などいざ考えるとわかっているようでわかっていないテーマでもあります。筆者の場合、WBSでTo Doリストを作成し、それをガントチャントに展開してスケジュール設定して、EVMを使って進捗管理を行うという3段活用を基本技としています。To Doリストを作成しただけではダメで、各タスクを具体的なスケジュール表に展開することがポイントです。会社で言えば、アクションプランを策定し、それをスケジュール設定して、経営会議で進捗状況をチェックするということですね。
個人の場合でも同じくTo Doリストを作成してスケジュール表を作成していたのですが、先日、トーマツの方にそれじゃ不十分という話しをお聞きしました。納期だけでなく、実際に作業する時間をカレンダー上に確保してこそ、初めて目的が達成されるのだそうです。なるほど、ホントそうですね。そのアドバイスを受け、今ではカレンダーに「●●資料作成」などの予定も書き込むようにしています。
当社が自社開発した総合プロジェクト管理システムOBPMも、使用開始してからもうすぐ1年になります。プロジェクトの平均利益率や赤字プロジェクト発生率など数値的にも導入効果がはっきりと表れて来ていますので、こうしたグラフを取りまとめて成果発表しようと考えています。
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「大阪を見て、中国ビジネスを考える」 ~
中国市場におけるオンライン決済は、2008年ベースでAlipay(アリペイ)がシェア59%でダントツ1位です。リアル店舗では圧倒的な銀聯(ぎんれん)もネットでは出遅れており、現時点ではChinapayという銀聯オンライン決済が9%で3位となっています。
面白いのは、この2つともクレジットカード決済ではないこと。Alipayはエスクローサービス、Chinapayはデビットカードです。エスクローサービスとは、顧客が第三者(Alipay.com)に代金支払い、それをお店に伝えて商品を発送してもらう。そして、商品が顧客に届いたことが確認されてから預かっていた代金をお店に支払うという決済です。顧客とお店の双方ともリスクがありません。
デビットカードの方は銀行口座の残高の範囲でモノが買える方式です。オンライン決済した瞬間にお金が銀行から引き落としされ、代金は後日Chinapayがお店に支払います。こちらも取りっぱぐれリスクがない確実な方法です。日本で圧倒的に利用されているクレジットカード決済もあるのですが、現時点ではまだ利用度は低く、中国社会における“信用”の成熟度が低いことを示しています(リスクの少ない銀行振込や代引き決済はそこそこ利用されています)。
「SI Web Shopping 多言語版」は汎用パッケージソフトなのでAlipayとChinapayの両方をサポートしています。どの決済を使うかはお客様(お店)が決めることなのですが、今後の中国ネット市場でどのような勢力分布になるかはパッケージベンダとしても関心が高いところです。
先日、Alipayの方と一緒に食事しながら中国市場のお話をお聴きしたのですが、Alipayの勢いはすごいですねぇ。以前、Chinapayの方が国営の強みで巻き返しを強調されていたのですが、現時点では大きく水をあけられている感があります。
では、クレジットカードは、どうなるのでしょうか。私は、いずれは中国もクレジットカードが天下を取ると予測しています。その理由は、クレジットカードやプリペイドカードが嫌いだった大阪人でも今では使っていること。実は私の中国人のモデルは大阪人で、大阪が変化してきたことを見て、中国の今後を占っています。
“お得”という言葉に弱いこと、人間味があって人のつながりが大切なこと、建て前より“なんぼやねん?”が大事なこと、信号をあまり守らないこと、など関東人から見ると中国気質に一番近いように思います(笑)。こう書いていますが、私は大阪人も中国人も大好きなので誤解のないように…。