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~ 「SI Web Shopping 多言語版 発売」 ~
ECパッケージ「SI Web Shopping 多言語版」が完成しました。中国語(簡体字・繁体字)や英語など多言語をサポートするほか、銀聯やALIPAYなど中国で主流となっている決済に対応し、多通貨、他地域に対応した本格的な海外向けECサイトが構築できます。
日本にサイトを構築して海外配送するパターンと中国にサイトを構築して国内配送するパターンの両方に対応しており、海外の消費者に日本製品を販売する手段として活用してもらおうと思っています。
日本製品に対する中国人の信仰は以前も述べましたが、先日、面白い話を聞きました。製品の箱やマニュアルなどを中国語に訳すより、日本語そのままの方が“本物”と思われて人気があるそうです。その話の信憑性はともかく、“本物の日本製”であることをきちんと伝える姿勢が成功に鍵の1つとなりそうです。
この時期、中国では月餅が売られています。中秋節(旧暦8月15日)が中国の満月の祭りで、この日は家族で月餅を食べて一家円満を味わうそうです。日本だと十五夜はだんごですが、中国の月餅はもう少し固めです(餅ではなく小麦粉の皮です)。中の餡はくるみや杏仁、白ゴマなど非常に種類が多いのですが、個人的にはアヒルの塩卵が入っているのが一番好きです。日本でも中華街やECサイトで売っていますので、まだ、食べたことのない人はぜひ一度お試しを!
先日「中国が嫌いなどと総経理(社長)が言っているようでは成功するわけない」という話を聞きました。確かに立場を逆転して想像すると、日本に進出してきた外資系トップが日本を理解しようとしなかったらこちらも反発しますね。私は中国語を勉強したおかげで中国人が好きになり、中国の文化にも興味を持てました。運良くアンチパターンの1つをクリアしているようなので、中国ビジネスがんばろうと思っています。
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「失敗に学ぶか、成功に学ぶか」 ~
よく、セミナーや雑誌などに「成功事例はもういい。失敗事例を聞きたい」という意見が寄せられます。こうしたアンチパターンに学ぶという姿勢、一見すると価値がありそうですが、私は効率が悪いと思っています(“人の失敗は密の味”なのかも知れませんが・・・)。
人間は模倣して上達します。お手本を見て素直に良いところを取り入れる方が、悪い例を見て反面教師にするよりもずっと効果的だと思います。たとえばゴルフにしても、うまい人のスウィングを見ることは勉強になりますが、下手な人のものは参考になりません。碁や将棋だって、プロの棋譜はためになりますが、隣のへぼ将棋、へぼ碁をいくら見てもうまくなりません。
システム開発のプロジェクトなどは、アンチパターンを聞きたいとよく言われる典型的な対象です。ですが、それにしたって失敗談を聞くよりも成功しているプロジェクトがどんな点を配慮しているか、どんな工夫をしているかを学んだ方がはるかに役に立ちます。面白みはないかも知れませんが、成功している事例から得るものを引き出すアプローチで、ビジネスを考えていきたいと思います。