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~ 「ネットスーパーはスーパーマーケット市場の勢力図を変えるか?」 ~
5月にヴィンキュラムジャパン社とネットスーパー事業に関する業務提携を発表しました。スーパーなどのリアル店舗に強いヴィンキュラム社が当社ECパッケージ「SI WebShopping」を利用したネットスーパー支援事業を開始するというもので、今年夏には第一号ユーザーがオープンします。
みなさんは、ネットスーパーで買い物したことがありますか? 現在、先行した企業がサービスエリアを拡大しつつあり、私が住んでいる南浦和でもイオン、イトーヨーカドー、西友などが既にサポートしています。
各社ともネット販売はこれまでもやっていましたが、それとネットスーパーとの違い、わかりますか?一番大きな違いは即日配達ということです。上記3店とも最小3時間をうたっています。たとえば15時までに注文すれば18時~20時の間に商品が届きます。
気になる配送料金は、現時点でイオンが105円、イトーヨーカドー315円、西友525円となっています。一定金額以上無料となっているのですが、その金額もイオンが3000円、他の2点が5000円とイオンが一歩踏み込んでいます(ネットスーパーの場合、商品で差を付けるのは難しいので配送サービスが争点となっています)。
ネットスーパーのメリットは、大きなものや重いものを配達してくれる、買い物に行く手間が省ける、クレジットカードで買える(ポイントを貯めている人)、ガソリン代が節約できる、マイ定番を登録して楽チンに買える、などでしょうか。
私も仕事がら試しに使ってみましたが、やっぱり買い物に行く手間が省けるってのは便利なので常態化しつつあります。実は自宅から近くてよく買いに行くスーパーはマルエツとサミットでした。この両社もネットスーパーを始めているのですが、現時点では埼玉県はサービス対象外となっています。つまり、私がイオンのネットスーパーを使う分だけ、これらのお店で売上げが奪われていることになります。本メルマガ1回目で「見えない競争相手とどう戦うか」として、ECが既存店舗の客を奪っている状況を書きましたが、スーパー業界も知らず知らずにお客を奪われている状況が発生する時代になっているようです。
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「流行を取捨選択する選択と集中戦略」 ~
流行りを追いかけている限りバージョン2からが勝負。
ファッションの世界で流行を追い求める女性がいるように、IT業界でも流行りを追いかける人がたくさんいます。そして、ファッションが目先を変えて流行を作り続けるのと同様に、IT業界でも3文字、4文字略語が次々と登場して、そのキーワードに多くの人が飛びつき、群がります。
確かに、セミナーを開く際には、そういう新キーワードを入れると来場者が増える傾向が顕著です。「これまでの●●は○○だった。でも、これからは▲▲で△△になる時代だ」という内容で講師が語り、あちこちでみんながそういうから自然とそれがブームとなるという循環が起きます。ただし、本質が変わらないことをネーミングだけ変えて新しいとはやしたてただけであれば、すぐにブームが去って死語になっていきます。また、自然と定着して目新しいことでなくなった場合も、使われる頻度が下がり、別の用語が新たな客寄せ言葉となります。Web2.0関連だとblogやCMS、RSS、SNS、SEO、デスクトップサーチ、Wikiなど、そのほかSaaSやクラウドコンピューティング、J-SOXやIFRSなどトレンド用語は枚挙の暇がありませんが、これらの言葉を聞かなくなった頃には次の言葉に代替わりしているでしょう。
おもしろいのは、「これが流行っているぞ!」とすぐ飛びついて上記のくだりを言う人(流行を追いかける人)は、次の流行が登場するとまた飛びついてしまい、何も手元に残らないことです。「流行っているから」という安易な理由でなく、“これはこれまでの常識を変えるぞ”って感じて、そこに集中する、そんな選択と集中ができる人がビジネスで成功するのだと思っています(ネットスーパーもその1つだと思っていますがどうでしょうね?)