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~ 「ライフテーマを持つ年齢は?」 ~
みなさんはライフテーマを持っていますか?若いうちは先が十分長いので、そんなものを決めてないと思いますが、私のように、そろそろ”最後の仕事”を意識する年齢になるとテーマを持って充実したラストを迎えたいと考えるようになります。
そんなこんなで私が掲げているのが「IT業界の近代化」と「日本のITを世界に」です(2つとは欲張りですね)。後10年、このテーマに向かってチャレンジし続けて行きたいと思っています。
IT業界の近代化として当社で取り組んでいるのが、ツールの活用と教育制度の充実です。この業界は昔ながらの手工業・労働集約的産業ですし、教育も徒弟制度(OJTと人は呼びます)が主体です。しかし、日本が個人の技術力が高い海外と互して戦うためには近代化しかありません。
ツールに関しては、良いものがあれば利用、なければ作る(Object Browserシリーズ)という方針でやっています。「いつまでもノコギリを使うのではなく、電動ノコや電気ドリルを使おうよ」、そんなメッセージを発信し続けてゆこうと思っています。
この一環で新規リリースする商品が「SI Object Brwoser PM」。先月もご紹介しましたが、PMBOKの9エリアを統合管理し、来年4月施行の工事進行基準にも対応した総合プロジェクト管理システムです。9月から当社にも導入し、CMMIレベル4取得を目指すことにしています。11月より外部へも販売しますので、近代化を検討される方はぜひご連絡ください。
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梅田弘之の 「グラス片手にビジネスを考える」
~ 「顧客視点を実行するには、社内視点を振り切る勇気と覚悟がいる」 ~
2010年に開催される上海万国博の日本産業館がテレビで紹介されていました。南北57m東西72m、高さ25mの巨大空間が用意され、既に何社かの出展が決まっているそうです。堺屋太一氏が総合プロジューサということですが、予想図を見てちょっとがっかり。あくまでも現時点の構想ですが、シンボルとなる正面パネルには「富士山と朝日」という昔ながらのイメージがでーんと座っていました。
今の日本が世界にアピールするものは、こんなんじゃなく、「クール・ジャパン」ですよね。自動車なら低燃費で故障しない日本車が人気ですし、食べ物ならヘルシーで見た目がきれいな日本食がブームです。アニメやゲーム、フィギュアなどの秋葉原色を前面に押し立てて、もっと現代の日本をアピールした方が、来場者に鮮烈なアピールができるのに…。ちょっと過激ですが、オリンピックの開会式だって、ブレザーでなくコスプレ姿で登場したら、世界中の人々が「やられた!」と悔しがったと思うはずです(日本人からは、なんて恥知らずなって意見が多く出るでしょうが…)。
日本産業館のサイト(下記)を覗いてみたら、メインテーマは「 Better Life from JAPAN (日本が創るより良い暮らし)」という面白みがないものでした。でも、サブテーマに「J-感覚(きれイ、かわいイ、きもちいイ)」を掲げていて、一応分かっているんだと少し安心。社内(国内)の目よりも顧客(海外)の目、そんな勇気を持ってインパクトのある日本館をプロデュースして欲しいと思います。