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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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~ 稼働率の非稼働時間をどう活かすか ~
ソフトウェア企業は、個人や部門の稼働率を管理しています。エンジニアの場合、例えば月160時間働いたとして、部門会議や社員教育、セミナー参加などに16時間費やし、残り144時間が開発作業だったとすると稼働率90%となります。
昔は、「稼働率が低い=稼ぎが少ない」と考え、稼働率を高くするのが各社の目標でした。今は、社内教育や社外での勉強、新ツールの運用習得など、個人の成長や生産性向上のための仕組みづくりなどに時間を配分する重要性が認識されています。
当社も昔は稼働率90%を目標としていましたが、生産性アップとともに少しずつ下げて現在は80%程度を目標としています。
非稼働時間の比重が増えるにつれて、使い方が新たなテーマとなっています。議論がなく報告会のような会議、効果を測定せずやることが目的となった社員教育、成果よりもこなすことに汲々する目標管理…。こうした使い方はもったいないのです。
残り20%をいかに有効に活用するか。それは、80%よりも重要なテーマかも知れません。