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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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~CSRとCSV~
みなさんは、CSRという言葉をご存じですか?
はい、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)の略で、「自社の儲けばっかり追い求めるんじゃなく、成長につれて社会的責任を果たしましょう」というやつですね。
新卒採用面談で、ちょっと前まで「給与水準」より「働きやすさ」を優先する学生が増えてきたと感じていたのですが、最近は「社会貢献」を第一に挙げる人が多くなり、あらためてCSRの大切さを感じています。
では、CSVという言葉をご存じですか?
「あ、カンマで区切ったデータね」。
はい、そうなのですが、この流れだと答えは2011年にハーバードビジネススクールの教授が発表した共通価値(Creating Shared Value)です。共通とは「社会価値」と「経済価値」で、「2つの価値を両立させる形で経営しましょう」というものですね。
これは、自社のビジネスをしっかり追い求める中で社会的な価値も提供するという持続させやすい取り組みで、この考え方がSDGsのS “サステナブル”につながっています。
CSRの発展形ととらえる向きもありますが、別物と考えるべきものです。CSVとCSRをどちらも果たしながらビジネスをするのが現代の企業スタイルなのでしょう。