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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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一昔前にアジアに旅行すると、外国人観光客向けの料理店やメニューがよくありました。それほど高くはなかったので普通に料理を楽しみましたが、地元の人たちからすると「こんな高いのを頼むのはアホだ」という感じでした。
それから10数年。今は完全に立場が逆転していて、豊洲やニセコなどの外国人観光客に高級和食が人気のようです。話題なので食べてみたい気もしますが、海鮮丼が6,980円とか聞くとちょっと二の足を踏んでしまいますね。
「こんな高いのを頼むのはアホだ」と思いたいところですが、海鮮丼にしても、和牛ステーキにしても、食べた人たちの評判は上々です。値段に見合った品質をきちんと提供できているということなのでしょう。
ふと、自分たちIT業界を振り返ると、圧倒的に海外ソフトウェアに席捲されています。
国内だけを視野にして狭い市場で競争しているうちに格差は拡大しています。年々国際競争力を付けてきている「和食」を見習って、世界に通用するソフトウェアを創ることをあきらめずに、なんとかしましょう。