#192 ワークフローのガラパゴスで思うこと

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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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先日、ワークフローを開発・販売している会社の方に聞いたのですが、日本の決裁権限規程を柔軟に実現するワークフローシステムは、海外ではニーズがないそうなんです。
日本企業は、意思決定が上層部に集中する階層的な組織構造であり、稟議制度によって複数の管理職全員の承認を得る必要があります。

一方、米国や欧州ではフラットな組織構造が一般的です。中間管理職が少なく、各担当者に対して明確な権限が与えられ、個々の判断で迅速に意思決定が行われます。

文化の違いと言ってしまえばそれまでなのですが、先進諸国の中で唯一経済成長が止まっている日本の現状を顧みるにつれ、欧米に見習って改革すべき時が来たようにも思います。