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梅田弘之の「グラス片手にビジネスを考える」
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みなさんは、「ベーシックインカム」という言葉を知っていますか。
これは、近年世界各国で議論や実証が進んでいる社会制度で、「すべての人に対して、無条件で、定期的に一定額のお金を支給する」仕組みです。年齢や所得、雇用の有無を問わず、誰もが等しく対象となる点が特徴で、生活に必要な最低限の所得を保障することを目的としています。
導入されれば、人々の生活への不安が軽減され、働き方や生き方の自由度が高まり、個人の意欲を高めることができます。また、福祉制度の一本化によって、行政コストの削減にもつながるメリットもあります。
すでにフィンランドやカルフォルニア、韓国、カナダなどで実証プロジェクトが進められ、各地で一定の成果が報告されています。財源の確保という根本課題はありますが、こうした事例を背景に世界中で関心が高まっているのです。
企業に置き換えて考えると、役職や業績に関係なく、全社員に一律で同額を支給するという感じでしょうか。、最近、物価高を考慮して社員に一時金を支給する企業も増えていますが、その方法と目的の参考になりそうです。